◆頭痛は単一症状としてはとても多く、
よってある程度以上の人口を持つ先進国では、
頭痛専門の診療科が成立します。
全般的な医学的アプローチでも頭痛を診療できますが、
正確な診療をするためには神経学的知識が必要となります。
◆さて、頭痛はいろいろな原因で起こりますが、
大きく分けると2つに分類されます。
脳や身体に器質的な異常があって、
放っておくと生命が危うくなるかもしれない頭痛、二次性頭痛と、
そうでない頭痛、一次性頭痛です。
生命が危うくなるかもしれない頭痛は、
くも膜下出血や脳腫瘍、
つまり脳もしくは身体の器質的な異常によって生じます。
◆器質的な異常のない頭痛はさらに2つに分けられます。
頭の血管が拡張しておこる血管性頭痛と、
肩や首の筋肉の緊張や精神的ストレスからくる
緊張型頭痛です。
血管性頭痛は更に片頭痛と群発頭痛に分けられます。 |